宝石の品質
スピネルの魅力を、ここ桜川に広めよう!!
スピネルうんちく
スピネルの語源はラテン語でトゲを意味します。
硬度は8と固く、完璧な八面体結晶をなします。その原石の美しさを使用したエンジェルカットのスピネルは人気があります。
着色成分について 本来は無色透明ですが、クロムで赤に着色したり、その成分により ピンク オレンジ ブルー 緑に発色します。
その人気について コランダムと成分が似ているので、コランダムと間違われてきましたが、正式に市場で認知されたのは1783年といわれます。
ただ希少石のルビーと比較しても、ミャンマー産で1/5、 パキスタン産で1/10と、産出量があまりに少ないため、知名度はあがりません。
近年のコランダムの加熱処理の複雑さと、価格の手軽さより注目を浴びつつあります。
「ルビーの影武者」世界中のルビーといわれる王冠の多くは、レッドスピネルです。
英国王室の大礼用王冠の中央部170ct「黒太子のルビー」(左)
ムガール帝国の皇帝の名が刻み込まれている352ct「チムールルビー」(真中)
エカテリーナ1世の王冠の宝石が有名ですね。(右)
スピネルの品質
スピネルの類似石とは
ルビー等コランダムです。多色性はないので、2色鏡で判断(六方晶系と等軸晶系)できます。
ガーネットはスピネルと同じ等軸晶系ですので、肉眼で色で判断するか、ルーペで拡大検査でほどわかります。
合成石は工業用で使用されます。ベルヌイ法で製作され、気泡が特徴で、カーブラインは少ないです。
産地は コランダムの産地とかぶります。
漂砂鉱床(原石が土砂に運ばれて積もる)で生まれますので、大きな石はとれません。
アフガニスタン スリランカ ミャンマー マダガスカル、タンザニア等です。
処理石は現代ありません。このため無処理の美しい宝石としてスピネルは、宝石商の間では非常に人気です。
JBSのメンバーも綾さんに触発されたのか、皆スピネルが好きです。
色相が幅広く、薄いピンクから深い鮮赤までありますが、ホットピンク、チェリーピンクは注目!(大阪等近畿地方では大人気らしいですが、桜川等南東北地方では不人気です。)