宝石の品質
合成ルビーと天然ルビーに求めるものとは。。。
合成ルビーと天然ルビーの違いについて説明いたします。
6億年前らか地球の歩みとともに何億年もかけて、奇跡的に生成されますが、天然石は完璧なものはありません。全ての宝石には、個性的なインクルージョン(内包物)が存在します。そのインクルージョンこそ天然の証であり希少なものです。
合成石は、成分は同じでも、約3日間~10ヶ月間と短期間で生成されますので大量生産できますし、ほぼ完璧な宝石です。
宝石の価値は、品質、需要と供給で決まります。
合成石には、ジュエリーとしての需要は皆無で、用途は工業用がほとんであります。また品質的には評価の対象外となっております。
当然ながら品質を加味して店側で付ける価格も、ミャンマー産無処理のジェムクオリティのルビーは1ctが150万円が相場に対して、合成ルビー1ct24円ですので、その価格差は100万倍です。
無農薬野菜だと価格差は大きくても4.5倍ですので、ジュエリーの世界は奥が深いですね♪
非加熱のミャンマー産天然ルビー
スタッビィ状(切り株)インクルージョン(左)やシルクインクルージョン(右)が特徴的なインクルージョンです。
ベルヌイ法より精製された合成ルビー
カーブライン(左)や気泡(右)が合成ルビーのインクルージョンです。
合成ルビーの合成方法1904年ベルヌイが工業用と目的ニ考案しました。
①原料自体を溶融し、直接結晶化する方法がありますが、 短時間で結晶ができるが比較的インクルージョンが多いです。
ベルヌイ法 インクルージョンの特徴、カーブライン 気泡 2050度でルビーは溶融する。
戦前のルビー(60年前)はほとんどがコレです。現在の価格は、1ctあたり24円だそうです。安い~~
結晶引上法 (クレサンベール、リンデンスターbyユニオンカーバイト)
フローティングゾーン法 (セイコービジョレーブ)ほとんどないので店頭での正確な分析は難しいです。
②溶媒を用いて原料の溶液をつくり、結晶を育成させる方法
天然石によく似たインクルージョンができる。コストが高く市場性はあまりないようです。
フラックス法は フェザーインクルージョン 金属片インクルージョン *成長線が特徴です。
熱水法 々
(*糖蜜状-天然ルビー 成長線^合成ルビー 脈理-ガラス)
天然石を見極める原理原則とは①まず天然石で無処理のインクルージョンをよく見ることです。
スタッビ、シルクインクルージョン等
②天然加熱処理のインクルージョンをよく見ることです。
微小、 スノーボールインクルージョン等
以上貴以外の不自然なインクルージョンがあれば、それが合成石の可能性があります。
いずれにせよ熟練されたプロの技が必要です。
まだまだ勉強半ばです。がんばります♪
画像協力 ルビーの森